WindowsなSafari

SafariのレンダリングエンジンであるWebKitを搭載したブラウザがWindowsにも登場してきた。
1つはSwift。
オープンソースで開発されているが、ここしばらくダウンロードできない状態なのでまだ試してない。
どうやら超α版のようで、クラッシュしまくり、環境によっちゃ起動すらしない、文字コードがUTF-8以外のサイトは文字化けするなどまだとても実用には程遠い様子。

2つ目はApollo。
これはAdobeが開発中の次世代プラットフォームで、HTMLとJavaScriptのみでデスクトップアプリケーションを作れるようになるらしい。
で、これのHTMLレンダリングとJavaScriptエンジンにWebKitが搭載されている。Scoutというミニアプリが公開されており、これがWebKitを使った超簡素なブラウザとして使える。機能はほとんど表示確認用ツールと言っていいほどで、ブックマーク機能はおろか戻る、進むすらない。
しかし、デバッグ用にソースを覗いたり、DOMツリーやJavaScriptコンソールがあるので動作確認用ツールとしてはなかなか。
これもα版なのだが、Swiftよりはマシっぽい。
いまのところクラッシュはないし、JavaScriptも完璧に動いている。いくつかCSSが怪しい箇所があったり日本語表示が汚かったりするが、JavaScriptの動作チェックに絞れば十分実用できる。
ちなみにUAは
Mozilla/5.0 (Windows; U; en) AppleWebKit/420+ (KHTML, like Gecko) Safari/419.3 Apollo/1.0.Alpha1

とりあえずこれで主要5レンダリングエンジン全てがWindowsで動くようになった。
Gecko(Firefox、Mozilla、Netscape、各Geckoブラウザ)
Trident(IEと各種IEコンポーネントブラウザ)
Presto(Opera)
KHTML(Cygwin経由でKonqueror)
WebKit(Apollo、Swift)

しかし、なぜAdobeはWebKitを選んだんだ?
OperaからAdobeへレンダリングエンジンの提供するとかって話が出てたから順当に行けばPrestoが搭載されるはずなのに。
WebKitってなんかこれといった特色あったっけ。
GeckoはXULでの拡張性、Prestoは超高速レンダリング、KHTMLはすさまじく先進的なCSSの実装。
WebKitは、、劣化KHTML?
まあそこそこ高速みたいだから(KHTML + Presto) / 2 ってとこか。
わざわざWebKitにする理由がないな。
まあWebKitの動作確認ツールができたということで。
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